お米づくりのいろは

風土人の活動の柱である「田んぼできずなづくり」。そのお米作りのいろはをご紹介します。

田んぼの最初の準備 ~ 水路掃除と田起こし(3月下旬~4月上旬)

冬の間に田んぼに水を運んでくれる水路には、土や枯葉などがたまっています。
まずはそれをかき出し、田んぼに水がちゃんと流れてくるようにします。

田 んぼは、トラクターや手作業で 土を耕し、崩れた畔を整えます。

お田植えの準備 ~ もみまき(4月 ※お田植えの約1ヶ月前)

田植え用の苗は、種もみを植えて育てます。

種もみは数日水に浸け、一日の平均水温の合計が約100度になるようにして、「芽出し」をしておきます。
苗を育てる苗箱に土を入れ、水を含ませます。
その湿らせた土の上に、手や道具を使ってもみをまきます。
均等にまいたもみの上に薄く土をかぶせます。
出来上がった苗床は、田んぼの横に作った「プール」に並べ、育苗シートをかけます。
 

お田植えの準備 ~ 代かき(5月)

田植えの時には、田んぼの底が平らになっている必要があります。
水を張った田んぼをトラクターで耕運して柔らかくし、「とんぼ」を使って底をならしていきます。

代かきが終わると、とてもきれいな田んぼになります。

お田植え(5月)

田んぼの準備が整ったら、いよいよお田植えです。
田植えを待つ田んぼは、とてもきれいです。

約1ヶ月かけて育った苗です。

苗をきれいにまっすぐ植えられるよう、ひもを張り、その後ろに田んぼの端から端まで一列に並んで、声をかけながら植えていきます。

手植えと田植え機を使います。文明の利器のすばらしさに驚かされます。

きれいに並んで植えられた苗です。

草取り(6~8月)

苗を植えてしばらくすると、苗の成長と共に雑草も出てきます。厄介なことに、雑草の伸びる方が早いため、放っておくと苗の生育に影響が出ます。苗が根付いた頃から、8月頃まで、数回の草取りをおこないます。

こちらは草取り機。エンジン式と手押し式があります。腰は曲げずに作業ができますが、これはこれで結構疲れます。

8月になると稲の背が高くなり、草取り機は使えません。
暑い中、手作業での草取りは大変です。

稲刈り(9~10月)

秋になると穂を垂れた稲は黄金色になります。

この黄金色の稲を刈り取ります。
稲刈り用のカマを使って手で刈ったり、稲刈り機を使用します。

刈り取った稲は、束ねて根元を縛り、「うし」に掛けていきます。

きれいに掛けられた稲はきれいです。このまま2~3週間天日干しにします。

 

脱穀(10月)

稲刈りをして天日に干した稲は、2~3週間でかなり乾燥された状態になります。

この干された稲からもみを取り出す作業が「脱穀」です。
脱穀機に一束ずつ通すともみだけが取り出され、袋に入っていきます。

こちらは昔ながらの足踏式脱穀機です。

踏板を足で上下させると、ドラム(こぎ胴)が回転し、稲をそこに押し付けるともみがこそぎ落とされます。一人で操作するのは難しいので、2~3人で作業したりします。

収穫したお米です。皆で育てたお米の収穫は、とてもうれしいです。


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