風土人

風土人について

ビジョン - 私たちがめざすもの

「ご縁」で結びついた地域内外の人が、お互いの知恵と汗を出し合い、地域風土(文化)を人から人へ受け継ぎながら、明日の希望が持てる場(社会・コミュニティ)をつくる。

ミッション - 私たちが果たすべき使命

地域内外のニーズ(あったらいいな)と未活用資源(宝)を新たな視点で結びつけ、お互いの生活と心を豊かにする活動の伴走者でありつづける。

活動の方向性

人との絆、地域との絆、自然との絆を結び、継いでゆくこと、またこれらの支援を目指す。

主な活動

地域だけでは解決できない課題を、都市生活者と地域生活者が一緒になり解決する「都市農村交流活動」を行い、耕作放棄地の活用や地域の伝統行事の復活などを通じて、参加者や地域に活力が戻るようにと活動しています。
この活動を通し、都市と農村の絆が生まれることで、両者に「生物多様性」の重要さを伝えています。

  1. 「田んぼできずなづくり」の活動を中心に、過疎高齢化が進む山梨県身延町豊岡地区で年間延べ400人の地域外参加者にて2010年から活動中。今後も継続してゆきます。
  2. 身延町特産・在来大豆「あけぼの大豆」の種の保全や活性化支援を行っています。

田んぼできずなづくりについて

農山村の遊休農地×都会人の米作り体験を通して、

【家族のきずな】【都市と農村のきずな】【社員のきずな】

の3つのきずなをつくることを目的として活動しています。

この活動により、参加者同士や地域と参加者、人と生物の縁が生まれ、絆となることで活動が継続し、それぞれの活性化に繋がっています。第二のふるさとのようなつながりを作っています。

  • 豊岡地区の相又区で、有機栽培(栽培期間中化学合成肥料、農薬不使用)の米づくりを実施。地域の皆さんの協力を得て一緒に行っています。
  • 米づくりを体感する意味もあり、お田植や稲刈りなど手作業で行うことも多く取り入れています。

米づくりを基盤として他の取組も行っています。

  • 身延町特産・あけぼの大豆の有機栽培(地域活性化、種の保存)
  • 伝統行事の「火祭り」の復活と運営支援(地域の文化継承)
  • 耕作放棄果樹の収穫(獣害対策)
  • 農作物の栽培や地元農産物の購入(耕作放棄地の解消、農家支援)

田んぼできずなづくり

「あけぼの大豆」の活性化支援

「あけぼの大豆」は、身延町特産・在来大豆です。
明治時代に身延町曙地区に伝わり、品種改良されずに大切に継がれてきた在来大豆で、大きくて甘くて旨みがる大豆で、中山間地の大事なタンパク源として、大豆、味噌、豆腐、醤油などに使われてきましたが、枝豆の美味しさにより、市場にでるようになり、身延町内に広げ、栽培されるようになりました。
生産量が限られていることから「幻の枝豆」とも言われていますが、生産者の高齢化により生産量が減少する傾向にあります。この貴重で美味しい大豆を地域活性化に活用できるように、種大豆の買い支え、栽培の促進や認知向上、加工品の開発や都市部での販売促進などのあけぼの大豆の活性化支援を行っています。

風土人の活動と生物多様性

風土人が取り組む生物多様性への啓蒙活動とは、地域住民の高齢化・過疎化に伴う「耕作放棄地の拡大や生物多様性、里山景観の崩壊」という課題に対し、「田んぼできずなづくり」の活動、すなわち稲作や地域特有の作物の栽培・育成を通じて、地域住民の方と都市を中心とする様々な地域から参加する相互の「絆」を育み、その関係性の中で田舎と都会の双方に生物多様性の保全や固有の農作物の維持、伝統的な行事の復活の重要性を認識してもらうことです。

①耕作放棄地の復活

田んぼとして復活することで元々地域にいた動(爬虫類・昆虫)・植物の生物多様性の復活・保全を行っています。また、耕作復活のデメリットである獣害対策の為、里山景観維持の重要性の再確認という副次的な効果も生まれています。

②有機栽培

都市住民が、顔の見える農産物を入手できることでの安心、健康といった、生物多様性から生まれる恵みを得られることの他、田んぼや畑では、昆虫やカエル、植物などの減少を防いだり、戻ってきたりと種の保存にも役立っています。

③地域独自の種の保存

栽培量が減り、種が途絶える可能性がある地域の農産の栽培を積極的におこなっています。栽培者自体が数名と減っている地域固有の農産物がこの地域にもあり、それを栽培することで種の保存をおこなっています。

例えば・・・

      • 農林22号の米作り、あけぼの大豆栽培

④地域固有の食文化の継承

前述の地域の農産物からの恵みでもある、地域での漬物、味噌、醤油など地域の微生物と食材による地域の食文化を継承しています。

例えば・・・

      • あけぼの大豆味噌仕込みや醤油仕込み
      • 耕作放棄果樹での梅酒・梅ジュースづくり
      • 地域食材を使ったお弁当

活動拠点

山梨県南巨摩郡身延町(みのぶちょう)豊岡地区

  • 富士山の西、富士川が南北に流れ、川沿いに国道52号線がはしっています。
  • 森林が8割。耕作地の7割が耕作放棄地です。
  • 日蓮宗総本山があり、久遠寺のしだれ桜が有名です。
  • 都心から約3時間のアクセス。
  • 中央道甲府南IC、新東名新清水ICから約45分の距離

旧豊岡小学校の廃校利用施設を拠点としています。
ナビでは、身延町ゆばの里または豊岡郵便局で検索。ゆばの里のお隣、豊岡郵便局先の国道52号線の黄色点滅信号を入ります。

田んぼ

拠点施設から、国道52号線を南部方面に走った左側にあります。
丘に挟まれ、相又川沿いに広がる田んぼです。

[住所] 山梨県南巨摩郡身延町相又3043

法人概要

名 称 : 一般社団法人 風土人(ふうどじん)※非営利
所在地 : 山梨県南巨摩郡身延町相又402
設 立 : 平成23年12月6日
役 員 : (代表理事)豊田有希
      (理事)齋藤祐一郎・中島 透・筒井豊晴
社 員 : 8名(2021年7月1日現在)

設立の目的

地域内外の資源を活用した多様な交流によって、地域風土の保全や地域内外双方の活性化を支援し、共生型の持続的な社会づくりに寄与することを目的として以下の事業をおこないます。

  1. 地域資源を活用した体験型ツーリズムの実施
    … 「田んぼできずなづくり」事業、CSR受入、他
  2. 地域の産品や伝統文化の保全・継承、普及の支援
    … あけぼの大豆の継承・保全や地域産品の ブランド化、ファンづくり、販売促進、 相又火祭りの復活・運営サポート、他
  3. 安心安全な食の確保と教育、人材育成、販売促進の支援
    … コーディネーター、地域内外支援者の育成、 ツーリズム等を通じた食育、 学校、公民館、農業者との連携、他
  4. 地域外住民や法人への地域資源コーディネイトの実施
    … 地域資源と個人、企業をつなぐ役割、 地域外向け情報発信、ネットショップ、 ファンコミュニティ、販売先のコーディネート 他
  5. 前各号に掲げる事業に附帯又は関連する事業
事業報告
2016年
2019年
2022年
2017年
2020年
2018年
2021年
沿 革
  • 2010年3月
    任意団体として「田んぼできずなづくり」を開始

  • 2011年5月
    キヤノンマーケティングジャパン㈱のCSR活動受入開始
    「未来につなぐふるさとプロジェクト」を受入 以降5年継続
  • 8月
    地元からの要請で「火祭り」を共に復活(以降継続)
  • 12月
    一般社団法人風土人設立
  • 2012年8月
    身延町の親子が「キヤノンMJ」を会社訪問
  • 2015年4月
    耕作放棄地活⽤酒⽶プロジェクト 純米酒「豊祭」誕生
  • 10月
    あけぼの大豆枝豆プリン ワークショップ実施(横浜)
  • あけぼの枝豆で和菓子作ろうワークショップ実施(東京・調布)
  • 安穏朝市であけぼの大豆商品を販売(東京・築地)
  • あけぼの大豆商品・有機野菜を販売(東京・中目黒)
  • アンテナショップ山梨館でのあけぼの大豆の枝豆販売開始(東京・日本橋
  • 2016年10月
    旬果旬果でのあけぼの大豆の枝豆販売開始(東京・国立)
  • 11月
    第三のコミュニテイセミナー実施
  • 2019年4月
    風土人事務所を移転
  • 10月
    あけぼの大豆枝豆料理を食す会を開催(東京・赤坂見附)
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